「この仕事をしていて本当に良かった。」と実感できる『在り方』に基づいた経営

どこか遠くのある街に伝わる、2人の消防士の話があります。

秋になると、道端にはたくさんの落ち葉が集まります。
その山のように集まる落ち葉が火事の原因になることがこの街の人たちにとっての大きな心配事でした。

2人の消防士は「どうしたらこの心配事がなくなるか?」を考えました。

1人の消防士は常に消防車のエンジンをかけて出動の準備をし、火事の通報が入ったらすぐに現場に駆けつけ消火をしました。
迅速な行動と献身的な消火活動を見た街の人たちは「本当に働き者の人だね」と賞賛を惜しまなかったのです。

もう1人の消防士は時間があると出来るだけ街に出て、火事の原因になりそうな落ち葉を掃除して歩きました。
その結果、この街で火事はほとんど起きなくなったのです。
しかし、のんびりと街を掃除して歩くこの消防士を見た街の人たちは「あの人は暇なんだね」と話していました。

新しい仕事に臨むとき、いつもこの話を思い出します。
そして、自分はどんな「消防士」で在りたいのか考えるのです。
そうするとどんな「やり方」が良いのか、自ずと見えてきます。

火事に対処するやり方はたくさんあるでしょう。
ひとりめの消防士の様に火事が起きたら迅速に対応するのもひとつ。
ふたりめの消防士のように火事が起きないように見回るのもひとつ。
どんなやり方を選べばいいのか、効果や効率だけでは決められないのです。

「自分はどんな消防士で在りたいのか?」

このことを深く問い続けたとき

「どうすれば街の人達の火事への心配を取り除く事が出来るのか?」

という問いに対するやり方はきっと見えてきます。
みなさんの仕事も同じだと思うのです。

自分の想い
他者からの期待
必要な利益
世の中への貢献
…etc.

考えなければいけないことはたくさんあります。
その中でうまくバランスをとって最適な答えを出すことなど、実際の仕事では出来ません。
いろいろな問題が複雑に絡み合い、いつも試行錯誤してしまいます。
しかし、それでも自分なりの答えだすこと、それが仕事だと思います。

どういう仕事をしていきたいのか。
どういう会社にしたいのか。
お客様にどうなって欲しいのか。

自分の在り方を問い続け、そしてやり方を見つける。
その繰り返しの先に、お客様の喜びや、世の中への貢献、自分の生きがいが溢れるように生み出され、必要な利益も頂けるのだと思います。
経営とは、在り方とやり方を調和させ結果を出すことなのです。

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